住まいを見つけるだけではなく、その後の生活まで考える支援です
「居住支援」とは、住まいを確保することに困っている方が、安心して地域で生活できるように支援する取り組みです。
住宅を探している方の中には、高齢であること、障がいがあること、収入や保証人の問題、外国籍であることなど、さまざまな事情によって賃貸住宅を借りることが難しい方がいます。
また、住宅を借りることができても、その後の生活に不安を抱えている方もいます。
居住支援は、単に「部屋を紹介する」ということだけではありません。住まいを探すことから入居まで、そして入居後も安心して地域で生活を続けていくことまでを考える支援です。
なぜ居住支援が必要なのでしょうか?
住まいは生活の基本です。
・仕事をする。
・福祉サービスを利用する。
・病院に通う。
・地域の人と関わる。
・そして、安心して眠る。
そのすべての基本になるのが「住まい」です。しかし、誰もが簡単に住宅を借りられるわけではありません。
例えば、
・高齢のため入居を断られてしまう
・障がいがあることで家主様が不安を感じる
・生活保護を利用しているため物件が見つかりにくい
・収入が少なく借りられる住宅が限られている
・連帯保証人を用意できない
・緊急連絡先を確保できない
・外国籍であることから住宅探しに苦労する
・家族との事情などから急いで住宅を探す必要がある
・どこの不動産会社へ相談したらよいのか分からない
など、さまざまな理由があります。
一つだけではなく、複数の問題が重なって住まいを確保することが難しくなっている場合もあります。
だからこそ、不動産だけ、福祉だけで考えるのではなく、必要に応じてそれぞれが連携することが大切だと私たちは考えています。
居住支援には「入居支援」と「居住生活支援」があります
住まいを見つけるための「入居支援」
まず必要になるのが、安心して生活できる住宅を確保することです。
例えば、
・住まいに関する相談
・希望や生活状況に合った賃貸住宅探し
・不動産会社や家主様との調整
・賃貸借契約に関するサポート
・保証会社などの利用に関する相談
・必要に応じた福祉関係者との連携
などがあります。
住宅を探している方それぞれの状況を確認しながら、住まいを確保する方法を一緒に考えていきます。
住み続けるための「居住生活支援」
住宅が見つかれば、それですべてが解決するわけではありません。
大切なのは、「その住宅で安心して生活を続けられること」です。
必要に応じて、見守り、福祉、介護、医療、相談支援など、その方が地域で生活を続けるために必要なサービスや関係機関とのつながりを考えていくことも重要です。
一つの会社ですべてを行うのではなく、その方に必要な専門機関やサービスにつなげることも居住支援の大切な役割だと考えています。
住まいに関する公的な支援制度もあります
住まいに困っている方の中には、収入の減少や離職などによって、
「住宅を借りたいけれど家賃を支払えるか不安」
「引っ越した方が生活を立て直せるけれど、転居費用を用意できない」
という方もいらっしゃいます。
そのような場合には、条件によって公的な支援制度を利用できることがあります。
●住居確保給付金
住居確保給付金は、離職や収入の減少など一定の要件を満たす方に対して、家賃相当額などを支援する制度です。
箕面市では、「家賃補助」と「転居費用補助」があります。
家賃補助については、収入や資産など一定の要件があり、支給額には上限があります。
2026年9月時点で、箕面市の家賃補助の上限額は、
・単身世帯……39,000円
・2人世帯……47,000円
・3~5人世帯……51,000円
・6人世帯……55,000円
・7人以上世帯……61,000円
となっています。
※共益費、光熱水費、駐車場代などは対象外です。
※実際の支給額や対象となるかどうかは、世帯人数、収入、資産、家賃などによって異なります。
※制度内容は変更される場合がありますので、最新の内容は各自治体の窓口でご確認ください。
また、転居することで家計の改善が見込まれる場合などには、一定の要件のもとで転居費用補助を利用できる場合もあります。
箕面市では、単身世帯の場合、転居費用補助の上限額は117,000円です。
●生活保護を利用されている方の住宅扶助
生活保護を利用されている方については、住宅扶助として、一定の範囲内で家賃が支給される制度があります。住宅扶助の上限額は、地域や世帯人数、住宅の状況などによって異なります。
そのため、物件を探す際には、「その方が利用できる家賃の範囲で、実際に生活を続けられる住宅を探すこと」が重要になります。
福祉サポートホームでは、不動産だけを見るのではなく、その方の生活状況や利用できる制度なども確認しながら、住まいを一緒に考えていきたいと思っています。
家を借りる方だけではなく、家主様の不安も考える
居住支援では、住宅を探している方だけを考えればよいわけではありません。
住宅を貸す家主様にも、
「家賃をきちんと支払ってもらえるだろうか」
「一人暮らしの高齢者に何かあったらどうするのだろう」
「障がいのある方に住宅を貸した経験がない」
「何か問題が起きた場合、誰に相談すればいいのだろう」
などの不安があります。
こうした不安を無視して、「困っている方だから貸してください」とお願いするだけでは、継続的な居住支援にはつながらないと私たちは考えています。
入居される方が安心して生活できること。
そして、住宅を貸してくださる家主様にも安心していただくこと。
その両方を考えることが大切です。
福祉サポートホームも居住支援に取り組んでいます
私たち福祉サポートホームは、不動産と福祉の両方に関わってきた経験を活かし、住まいの確保に困っている方の居住支援に取り組んでいます。
私たちが不動産事業を始めるきっかけの一つも、福祉と住まいの問題でした。
障がい者グループホームの物件を探した際には、なかなか住宅を借りることができませんでした。
所有者様にグループホームについて理解していただけても、建築や消防などの条件から利用できなかった物件もあります。
その経験から、
「福祉だけを知っていても住まいの問題は解決できない。不動産についても自分たちで学ぶ必要がある」と考え、不動産事業を始めました。
現在は宅地建物取引業者として、不動産の売買・賃貸・買取などにも取り組んでいます。
福祉から住まいを見る視点と、不動産から住まいを見る視点。
その両方を活かした居住支援を行いたいと考えています。
福祉サポートホームが行う居住支援
住まいにお困りの方からご相談をいただき、まず現在の状況をお聞きします。
そのうえで、私たちで対応できること、他の専門機関と連携した方がよいことなどを整理しながら、住まいの確保を考えていきます。
主な取り組み
■ 賃貸住宅への入居相談・情報提供
住宅確保にお困りの方からご相談をお聞きし、民間賃貸住宅への入居に向けた情報提供や住宅探しを行います。
■ お部屋探し
希望する地域、家賃、間取り、生活状況などを確認しながら、入居できる住宅を探します。
■ 契約までのサポート
物件が決まった場合には、入居申込みから賃貸借契約まで、不動産会社としてサポートします。
■ 福祉関係者などとの連携
必要に応じて、相談支援事業所、地域包括支援センター、介護・障がい福祉事業所、行政その他の関係機関との連携を考えます。
■ 入居後の生活について
住宅を確保するだけではなく、安心して住み続けるために支援が必要な場合には、利用できるサービスや相談先などを一緒に考えます。
■ 公的制度の確認
住居確保給付金、生活保護の住宅扶助など、利用できる可能性のある制度についても、必要に応じて自治体などの相談窓口をご案内します。
■ 家主様からのご相談
高齢の方や障がいのある方などへの住宅提供を検討されている家主様からのご相談もお受けします。
私たち自身も住宅を提供し、居住支援を行ってきました
福祉サポートホームでは、住宅を紹介するだけではなく、自分たちで賃貸住宅を所有し、住まいを提供する居住支援にも取り組んできました。
その一つが、箕面市粟生間谷東に所有していた「ワールドハーモニー」です。
ワールドハーモニーでは、学生の方、高齢の方、外国籍の方など、さまざまな方に住まいを提供できるよう取り組んできました。
家具・家電やインターネット環境なども整え、新しい生活を始める際の負担を少しでも減らせる住宅づくりを考えてきました。
しかし、実際に居住支援を行ったからこそ分かったこともありました。
「住宅がある」だけでは十分ではないことを学びました
ワールドハーモニーでは、高齢の方からもお問い合わせをいただきました。
しかし、実際に現地を見ていただくと、物件周辺の坂道や建物の段差などが理由となり、高齢の方には選ばれないことがありました。
住宅を提供する側からすると、
「家賃が条件に合っている」
「高齢の方でも入居できる」
「部屋も用意できている」
のであれば、住宅として問題がないように思うかもしれません。
しかし、実際にそこで生活される方から見ると違います。
高齢の方であれば、
坂道を毎日歩くことができるのか。
玄関や室内の段差は大丈夫なのか。
買い物や病院へ行きやすいのか。
今は大丈夫でも、数年後も生活を続けられるのか。
ということまで考える必要があります。
私たちはこの経験から、「入居できる住宅」と「その人が安心して暮らし続けられる住宅」は同じではないということを学びました。
障がいのある方についても、その方の障がいの程度や特性、必要な支援によって適した住環境は異なります。
住宅を紹介するだけではなく、その方が実際にそこで生活する姿まで考えて物件を選ぶこと。これも居住支援では非常に大切なことだと考えています。
ワールドハーモニーを売却し、次の福祉の住まいへ
ワールドハーモニーは、現在は売却しています。
しかし、居住支援をやめるために売却したわけではありません。
私たちは現在、医療的な対応を必要とする重度の障がいのある方も生活できるグループホームの開設に向けた計画を進めています。
そのための土地取得を進めるにあたり、ワールドハーモニーを売却し、その資金を次の福祉の住まいづくりに活用することにしました。
ワールドハーモニーで居住支援を行う
↓
実際に住宅を提供したことで、立地や住環境の大切さを学ぶ
↓
ワールドハーモニーを売却
↓
その資金を次の福祉の住まいづくりへ
↓
医療的な対応を必要とする重度障がい者向けグループホームの開設に挑戦する
これまでの経験を、次の住まいづくりにつなげていきたいと考えています。
医療的な対応を必要とする重度障がい者の住まいに挑戦します
障がい者グループホームはありますが、障がいが重くなったり、医療的な対応が必要になったりすると、受け入れることのできる住まいは限られてきます。
私たちは、医療的な対応を必要とする重度の障がいのある方が生活できるグループホームに挑戦したいと考えています。
簡単なことではないと思っています。
建物を建てれば終わりではありません。
そこで生活する方に必要な支援、職員体制、医療との連携、介護・福祉サービスとの連携、設備、夜間の支援など、さまざまなことを考える必要があります。
それでも、
「障がいが重くなっても、必要な支援を受けながら生活できる場所をつくれないだろうか」という思いから、この計画に取り組んでいます。
2026年9月現在、川西市で約200坪の土地取得を進めています
2026年9月現在、兵庫県川西市で約200坪の土地の取得に向けた仲介を進めています。
この土地では、将来的に医療的な対応を必要とする重度の障がいのある方も生活できるグループホームを建設する計画です。
今回の土地には、現在、売主様がお住まいになっています。
売主様にもご事情があるため、売買後すぐに退去していただくのではなく、約1年間はリースバックという形で現在の住宅にそのままお住まいいただき、その後にグループホームの建設を進める予定です。
土地を取得する側の計画だけを優先するのではなく、現在そこに暮らしている売主様の生活にも配慮しながら進めていきたいと考えています。
正直に言えば、生活に便利な場所ではありません。
今回取得を進めている土地は、買い物や交通などを考えると、決して生活に便利な場所とはいえません。
ワールドハーモニーでの居住支援を通じて、私たちは立地の大切さを実際に経験しています。
そのため、今回の土地についても、
「約200坪あるから良い土地」とだけ考えているわけではありません。
生活する場所としての不便さは、きちんと課題として考える必要があります。
一方で、今回計画しているのは、医療・介護・福祉の支援を必要とする重度の障がいのある方が、必要な支援を受けながら生活するための住まいです。
約200坪という土地の広さを活かして、建物の間取り、車両の乗り入れ、介助のしやすさ、必要な設備などを一から考えられる可能性があります。
そして、立地上の不便さについても、「不便だから仕方がない」とするのではなく、送迎や支援体制などによって、どこまで補うことができるのか。そこまで含めて考えていきたいと思っています。
令和7年度「箕面市居住支援協議会設立準備室 研修会」に参加して
私たちは、令和7年度に開催された**「箕面市居住支援協議会設立準備室 研修会」**にも参加しました。
研修を通して改めて感じたのは、居住支援は一つの会社や一つの福祉事業所だけですべてを解決するものではないということです。
住まいに困っている理由は人によって違います。
収入の問題。
保証人の問題。
高齢や障がいによる問題。
福祉や介護、医療的な支援の必要性。
入居後の見守り。
そして、住宅を貸す家主様側の不安。
さまざまな問題が重なっていることがあります。
だからこそ、不動産・福祉・行政・医療・介護など、それぞれの専門分野がつながることが大切だと考えています。
研修で学んだことを、実際の居住支援へ
研修に参加して終わるのではなく、そこで学んだことを実際の活動にどう活かすのかが大切だと考えています。
福祉サポートホームには、不動産会社としてできることがあります。そして、これまで福祉に関わってきたからこそ分かることもあります。一方で、私たちだけではできないこともたくさんあります。
その場合には、行政、相談支援事業所、地域包括支援センター、介護・障がい福祉事業所、医療機関など、それぞれの専門機関につないでいく。「全部自分たちで行う」のではなく、「必要な人と必要な支援をつなぐ」。これも居住支援の重要な役割だと考えています。
ワールドハーモニーでの経験と研修で学んだことを、次へ
研修で学んだことは、私たちがワールドハーモニーで実際に居住支援を行った経験ともつながっています。高齢の方にも住宅を提供したいと考えていても、実際には坂道や段差などが問題となり、選ばれないことがありました。
「入居できます」というだけでは、その方に適した住宅とは限りません。
その人に合った住まい。
その人に必要な生活支援。
そして、必要な福祉・医療・介護などとのつながり。
これらを組み合わせて考えることが、本当の意味での居住支援につながるのではないかと考えています。
学んだことを、次のグループホームにも活かします
この経験は、現在計画している医療的な対応を必要とする重度障がい者向けグループホームにもつながっています。今回取得を進めている川西市の土地も、決して生活に便利な場所ではありません。
だからこそ、「建物を建てれば終わり」とは考えていません。そこで生活する方にどのような支援が必要なのか。
医療との連携をどうするのか。
移動や送迎をどうするのか。
日常生活の不便さを支援体制によってどこまで補えるのか。
住まいと支援を一緒に考える必要があります。
ワールドハーモニーで実際に居住支援を行った経験。
居住支援の研修で学んだこと。
福祉・看護・介護に関わってきた経験。
そして、不動産事業で得た経験。
それらを一つにつなげて、「住宅を紹介する」だけではなく、「その人がそこで生活を続けられるところまで考える」。
それが、福祉サポートホームが目指す居住支援です。
これからも「住まい」から生活を支えていきます
私たちが福祉に関わる中で感じてきたのは、住む場所がなければ、生活の土台をつくることができないということです。
だから私たちは、
住まいを探す。
住まいを紹介する。
住まいを提供する。
そして必要であれば、
自分たちで土地を探し、住まいをつくる。
そこまで取り組んでいきたいと考えています。
すべてを私たちだけで行うのではなく、必要に応じて行政、福祉、介護、医療、不動産、地域の方々などとも連携しながら、住まいの問題を考えていきます。
福祉サポートホームは、不動産と福祉の両方の経験を活かして、「住まい」から生活を支える居住支援に取り組んでいきます。
住まいをお探しの方・家主様へ
住まいにお困りの方はもちろん、その方を支援されている福祉・介護関係者の方からのご相談もお受けします。
また、
「空室を居住支援に活用してもよい」
「高齢の方や障がいのある方への賃貸を考えている」
「空き家を貸すか売るか迷っている」
という家主様・不動産所有者様もご相談ください。
住宅を必要としている方と、住宅を所有している方。その両方にとって安心できる方法を一緒に考えていきたいと思っています。
お問い合わせ
株式会社 福祉サポートホーム
TEL:072-737-7755
営業時間:9:30~18:00
定休日:土・日・祝
お電話の際は、「ホームページの居住支援を見た」とお伝えください。
※住居確保給付金などの制度内容・支給額は変更されることがあります。掲載時点の情報を確認し、最新情報は各自治体の窓口で確認する旨を併記しておくのがおすすめです。

